『「荘子」を読む』記録

其れ富者は身を苦しめて疾作し、多く財を積むもことごとくを用いるを得ず。その形の為にするや外なり。
其れ貴者は夜以って日を継ぎ善否を思慮す。其の形の為に疎なり。人の生きるや憂いとともに生きる。
寿者は昏々として、久しく憂いを死せず。何ぞ其れ苦しや。其の形の為にするやまた遠し。列士天下の為に善とせらる。未だ足るを以って身を活かすに足らず。

前者。世の中の規格から外れた自分が、荘子の言葉で言えば楽に至る道の入り口に立っている。そのままの自分でいいんだよと、言って貰っているようだ。

吾未だ善の誠に善なるか、誠に不善なるかを知らず。もし善と為さん。身を活かすに足らず。以って不善と為さんか。以って人を活かすに足る。故に曰く忠諌を聞かざれば蹲循争うなかれ。まことにかの子胥はこれを争いて以って其の形を残(そこ)なえり。
争わざれば名もまたならず。誠に善有りや。有る事なきや。

一度は忠言を申し述べることが難しい。家庭でも、職場でも。
平成22年9月8日(水)夜 18:30〜21:00
次回は9月22日(水)夜 18:30〜21:00