精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける ☆

新刊コーナーで想田和弘監督の著書を見つけた。というよりも、気づいたらあの「精神」の監督の本だった、という順序だった。吸い寄せられるようだったので借りることにする。図書館でも、斎藤環氏との対談を随分読んだし、帰宅してからもかなりのペースで読んでいる。この本は監督の生い立ちから語られている。そして「精神」が映画を見た人に与えた影響を、映画祭や試写会での観客とのやり取りや登場人物である山本医師、また斎藤氏との対談から感じ取ることができる。

精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura)

精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura)

google:想田和弘
※山本先生のインタビューの中で、ロジャーズに言及されていて興味深い。人は孤立に弱いという意味のことを言っているらしいが、どの文献か不明。ロジャーズ研究者の「孤独力」について書かれている本を読んでいたので、(今読んでいる「他人の目」を気にしないで生きる技術にも言及されている)きらりと光る一文になった。