こどものころ 1
(記憶に基づく創作物です。記事自体を随時更新していく可能性があります。)
みんなに聞いて欲しいことがあるんだ。僕は気持ちを表現するのが苦手な子供だった。感じている世界と、表現できる言葉には隔たりがある。そのギャップが大きくなりすぎると、黙り込んでしまい、深く内向していった。
歌ったり、絵を描いたり、詩を書いたりすることが僕を助けてくれた。抽象的な表現のなかに、僕の感じていることを反映できた。
優しい人が僕を助けてくれた。僕が何ができるとか、できないとかではなくて、丸ごとその眼差しで受け止めてくれる、そんな人が少なくもいたことは確かだと思う。
僕は学校で落ちこぼれる。頭が良いとか、ひょうきんだとか、周りの評価は、僕自身の感じとはずれていく。それが社会なのかもしれない。僕は僕自身の内面が、誰にも知られないまま、光を当てられないままでいるなんて、耐えられなかった。
僕の内面と啐啄で進んでいくような、ニーズや気持ちに合わせた、自己肯定感を育み、適性に合わせて能力を育んでいくような、オーダーメードの教育を求めていた