背中から羽交い絞めにされる力と家族

背中に覆いかぶさるような力を感じる。それを跳ね除けようとする力と拮抗する。それは、ゴーストであり、実際に誰かに、何者かに私が拘束されているのではないし、何らかの物理的な力が私に働いているのではない。それにもかかわらず、私は実際に覆いかぶさり、腕に抱きしめられるような力を感じているのである。私はそれを跳ね除けようとし、逃れようとした。子供の頃住んでいた家の構造。階下に下りようとすると、姉がわたしに気づいたのか、夫ではない男を帰らせようと声をかけていた。
(回想)姉は私に家から出て行って欲しいと言っていた。父も、母も言わない言葉を、姉から伝えられる。そのことに、どんな思いがあったのか聞いていない。(それは、手間と世話のかかる私にでて行ってもらい、自分が育つ過程で得られなかった自立への基盤を得たいというのだったのだろうか。)姉や、父や、母と、重要な人間関係でするべきことを怠っていないかとしばし思いをはせた。
戻って、背中に覆いかぶさる力は、リアルな世界ではないことになっているパワーによっている。呪縛のようなもの。それによって、実際に自分が拘束されている。それがなければ、自分はもっと自由にこの世の中で生きていけるのかなぁ。と思う。それと付き合ってみる。実際にそこにあり、感じ取られるものに。そしてそこから離れて、わたしはからだに問いかけてみる。お腹の辺りでは、どんなことを感じているかなぁ?と。