精神分析的な精神療法の目標(Knight,1941)

  1. 症状の消失
  2. 精神機能の改善(a.葛藤の幼児期の源泉についての知的・情緒的洞察。パーソナリティの型と、病的過程の性質を生み出した,不安の防衛法の洞察。/b.衝動体制の発達/c.自己を客観的に受け入れる能力の発達/d.能力を損なう緊張や制止からの自由の獲得/e.自己保存や権利の保護のために、攻撃性を発揮できること)
  3. 現実適応力の増大(a.永続的で誠実な対人関係/b.生産的活動での能力の自由な発揮/c.レクリエーションにおける昇華の増進/d.異性愛機能の発達)

投影法・精神分析療法 - 秋雨ブログ
02年度のテキストを持っていたので、印象深かった表を書き写してみた。05年は改定されて、内容が少し変わっているのかもしれない。講師がこの表を書くに当たって参考にしたらしいKnight, R.P.という人の本はAmazonで見つからなかった。
神経心理学進化心理学などの発展する中で、精神分析がどのような意味を持つのかを、大きなタイムスパンや、視野のなかで考えたいものだ。少なくとも、私の人生で、上に書いたようなことがどれだけ達成できているかを、時々参照してみてもいいと思うリストだと思う。(ただ、上に書いたようなことができなければならないということはないと思う。)